WEP093  加速器技術/ビーム診断・制御  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
SACLAビームライン高度化のためのビーム診断システム
Beam Diagnostic System for the SACLA Beamline Upgrade
 
○前坂 比呂和,大島 隆,細田 直康(理研 SPring-8センター),松原 伸一(高輝度光科学研究センター),大竹 雄次(理研 SPring-8センター)
○Hirokazu Maesaka, Takashi Ohshima, Naoyasu Hosoda (RIKEN SPring-8 Center), Shin-ichi Matsubara (JASRI), Yuji Otake (RIKEN SPring-8 Center)
 
X線自由電子レーザ施設SACLAでは、ユーザの利便性向上のため、2014年に各種高度化をおこなった。具体的には、新規ビームラインBL2の設置、既存ビームラインBL1のアンジュレータ増設、SCSS試験加速器からBL1上流への線型加速器移設、ビームの高速振り分けシステムの導入などを実施した。それに伴い、空洞型ビーム位置検出器・ビームプロファイルモニタ・差動CT型ビーム電荷検出器・ハローモニタなどの各種ビーム診断機器を増設した。それらの増設機器のための基準RF信号配信システムの増設もおこなった。また、ビームの高速振り分け運転に対応するため、ビームラインごとに時分割に各機器のトリガを制御する仕組みやビームに同期したデータ収集も導入した。以上の高度化対象について、実際にビームを用いて調整をおこなったところ、高速振り分け対応も含め、適切に機器の制御やデータの取得をおこなうことができた。本件では、これらのビーム診断システムの構成とその性能について報告する。