WEP076  加速器技術/電磁石と電源  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
電子リング低エミッタンスビーム取り出しシステム用アボートキッカー電磁石電源の開発
Development of Abort kicker electromagnet power supply for electron ring low emittance beam taking systems
 
○黄瀬 圭祐,徳地 明(PPJ),三増 俊広(KEK)
○Keisuke Kise, Akira Tokuchi (PPJ), Toshihiro Mimashi (KEK)
 
現在高エネルギー加速器研究機構では大電流かつ低エミッタンス加速器であるSuperKEKB加速器の研究開発が進められている。SuperKEKB加速器では、大電流を加速する空洞の要求から、KEKBで使用されたようなアボートキッカーの立上り時間では不十分で、より速い立上りのキッカー電磁石が必要とされている。 電子リング用低エミッタンスビーム取り出しシステムに使用されるアボートキッカー電磁石は、水平方向4台、垂直方向1台からなる。またこのシステムは、その他ビームを広げる為の六極電磁石1台、ビームをビームダンプへ導くランバートソンセプタム電磁石1台及び、チタンの取り出し窓からなる。 本発表は水平方向 2.2uH という極めて低インダクタンスの負荷に対して、立上り時間 200ns、電流 1.7kAp、電流ピーク持続時間 10us と垂直方向 10us での電流が 2.1kA を実現した、アボートキッカー電磁石電源の開発に関するものである。