WEP073  加速器技術/電磁石と電源  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
SuperKEKBダンピングリング磁場測定装置の調整
Tuning of the magnetic measurement system for the SuperKEKB damping ring
 
○植田 猛(日本アクシス),原田 健太郎,菊池 光男,多和田 正文,江川 一美,長橋 進也(高エネルギー加速器研究機構)
○Ueda Takeshi (Nihon Axis Co.,Ltd), Harada Kentaro, Kikuchi Mitsuo, Tawada Masafumi, Egawa Kazumi, Nagahashi Shinya (KEK)
 
SuperKEKBダンピングリング用磁場測定器の精度向上のための改造について述べる。ハーモニックコイルを用いた4極電磁石用磁場測定器は2011年に製作、PF電源棟に設置されて以来、磁場測定を行ってきたが、測定精度が悪く、その原因究明と装置の改造を続けてきた。目標精度は、同じ電磁石を連続測定及び載せ替えて再度測定して、測定結果の磁場誤差が0.05%以下となることである。電気的なノイズ、測定環境、電源、電磁石本体など様々な原因を仮定し、調査し、問題があれば改善していくことで、徐々に精度が向上してきたが、最終的には、コイルの回転中心を決める構造を改良したことで、目標である精度を達成することができた。現在、ダンピングリングの4極電磁石約80台の最終測定を行っているところである。ここでは、磁場測定器の約5年間にわたる精度向上の為の調査、調整、改造作業についてまとめて発表を行う。