WEP067  加速器技術/高周波源  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
MA コアを用いたハイパワーバランの開発 (2)
Development of high power baluns using MA cores (2)
 
○田村 文彦,島田 太平,吉井 正人,大森 千広,野村 昌弘,戸田 信,山本 正亘,長谷川 豪志,原 圭吾(J-PARCセンター)
○Fumihiko Tamura, Taihei Shimada, Masahito Yoshii, Chihiro Ohmori, Masahiro Nomura, Makoto Toda, Masanobu Yamamoto, Katsushi Hasegawa, Keigo Hara (J-PARC center)
 
J-PARC RCS では、高い加速電圧を発生させ、また 1台の空胴に基本波と2倍高調波を重畳した電圧を発生させるデュアルハーモニック運転を実現するために、広帯域の金属磁性体を装荷した加速空胴を採用している。AB級プッシュプル構成の真空管アンプにより空胴は駆動されており、2倍高調波を重畳した時に生じる各真空管の出力電圧振幅のアンバランスを改善させるために、MAコアを使用した高電圧、ハイパワーのバランの R&D を行っている。バランは MAコアに高電圧ケーブルを巻いた高周波トランスとして構成されているが、RCS では最大15kV の高周波電圧を線間に印加することになるために、高周波によるコロナ放電の抑制が課題となっている。本発表では、コロナ放電の抑制の手法について、また、コアおよびケーブルの冷却方法についての R&D の現状について報告する。