WEP062  加速器技術/高周波源  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
SwissFEL向けCバンド導波管の製造
Manufacture of C-band waveguide network for SwissFEL
 
○木村 優志,重岡 伸之,三浦 禎雄(三菱重工業株式会社)
○Masashi Kimura, Nobuyuki Shigeoka, Sadao Miura (MHI)
 
現在、スイスのPaul Scherrer Institut(PSI)が中心となって、2017年にユーザー運転開始を目指して自由電子レーザー施設SwissFELの建設が進められている。2014年6月、三菱重工はSwissFEL向けのCバンド立体回路のプロトタイプ1ユニットをPSIから受注し、同年12月に納入完了した。本立体回路1ユニットはRFをクライストロンから加速管4本へと分配する構成となっており、当社の受注範囲として、直線、ベンド、コーナー形状の導波管の他、RFを二等分するスプリッタやRFモニタ用の方向性結合器が含まれる。既にPSIのテストベンチに据付けが完了しており、今後、PSIによりハイパワーテストが実施される予定である。2014年11月にはプロトタイプに引き続き、実機26ユニット(約500本の導波管)の量産を受注し製造を行っている。本発表ではプロトタイプ導波管の仕様、出荷前検査におけるLLRF測定結果等について報告する。