WEP059  加速器技術/高周波加速空胴  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
超伝導加速管の欠陥探索システム開発
Development of defect scanning system of SC Cavity
 
○頓宮 拓,岩下 芳久(京大化研),早野 仁司,山本 康史(高エネルギー加速器研究機構),鉾之原 久雄(京大化研)
○Hiromu Tongu, Yoshihisa Iwashita (ICR, Kyoto Univ.), Hitoshi Hayano, Yasuchika Yamamoto (KEK), Hisao Hokonohara (ICR, Kyoto Univ.)
 
超伝導加速管の局所的欠陥の探索方法の1つとして、超伝導状態の加速管に高周波電力を注入して行う縦測定において発熱箇所の検出(T-map)、X線測定(X-map)がある。京都大学化学研究所では高エネルギー加速器研究機構(KEK)とILC超伝導加速空胴の欠陥検査等について共同研究を行なっている。 開発中の欠陥検査システム(XT-map)は空胴外壁に設置するセンサー基板の裏表にT-mapとX-mapのセンサーを設置し、センサーの高密度実装による高分解能測定、マルチプレクサ回路を用いたケーブリング削減と高速スキャニング、ローコス トパーツの使用を特徴としている。またILC超伝導加速空胴の場合、1セルにセンサー基板を16枚使用し、基板をデイジーチェーン接続、1セル単位の信号取出しにより1スキャンを1sec以下で行なうことができる。本発表でXT-map開発の現状について報告する。