WEP058  加速器技術/高周波加速空胴  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
クライオ光陰極高周波電子銃用RF入力カプラー構造のシミュレーション
Simulation of RF-input Coupler Structure for Cryogenic Photocathode RF-gun
 
○高塚 健人(日本大学大学院理工学研究科),田中 俊成,境 武志,中尾 圭佐,野上 杏子,稲垣 学,早川 建,早川 恭史(日本大学電子線利用研究施設),照沼 信浩,高富 俊和,福田 将史,吉田 光宏(高エネ研)
○Kento Takatsuka (Graduate School of Science and Technology, Nihon University), Toshinari Tanaka, Takeshi Sakai, Keisuke Nakao, Kyoko Nogami, Manabu Inagaki, Ken Hayakawa, Yasushi Hayakawa (LEBRA, Nihon University), Nobuhiro Terunuma, Toshikazu Takatomi, Masafumi Fukuda, Mitsuhiro Yoshida (KEK)
 
日本大学電子線利用研究施設では文部科学省「光・量子融合連携研究開発プログラム」の「光・量子ビーム技術の融合・連携促進のための基盤技術開発」の委託研究に基づき、約20Kまで冷却して動作させる、2.6セルから成るπ モードC-バンド光陰極高周波電子銃の試験空洞を製作し、室温および20Kにおける低電力試験の結果、2次元電磁界計算コードSUPERFISHによるシミュレーションを概ね再現できた。引き続きSUPERFISHと3次元電磁界計算コードCST STUDIOを用いてRF入力用カプラーを備えた低電力試験用空洞を設計し、製作を行った。RF入力には、矩形導波管と円形導波管及び伝送モードを変換するモード変換器から成るカプラーを採用している。カプラー付き試験空洞の室温における測定では、共振周波数が予想より600kHz以上低かったが、Q値と結合係数については概ね計算と一致した。しかし軸上電界測定によると円形導波管部に非軸対称な電磁場が存在している可能性があり、円形導波管部に非軸対称なモード成分が混在しないようなカプラー構造への改善が必要となっている。そこでCST STUDIOを用いてRF入力カプラー構造を検討した結果について報告する。