WEP024  光源加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
新型準周期アンジュレータの開発研究
R&D for New Type Quasi-Periodic Undulator
 
○美馬 初哉(広島大学院理学研究科),宮本 篤(東芝電力システム社),佐々木 茂美(広島大学放射光科学研究センター)
○Hatsuya Mima (graduate school of science hiroshima university), Atsushi Miyamoto (TOSHIBA Power System Company), Sigemi Sasaki (Hiroshima Synchrotron Radiation Center)
 
周期磁場を持つリニアアンジュレータから放射されるシンクロトロン光のスペクトルは基本波のエネルギーの整数倍の位置に高調波を持つ。このため放射光利用研究で純粋な単色光が必要な場合、高次光を除去するために多くの光学素子を通す必要がある。しかし多くの光学素子を用いることにより光強度が落ちることや複数の光学素子の調整が難しいなど欠点がある。そこで高調波を整数倍から無理数次にずらすことで、単純な光学素子との組み合わせのみで純粋な単色光を得るという目的のために開発されたのが準周期アンジュレータ(QPU)である。 本研究ではすでにHiSORなどで実用化されている準周期的にピーク磁場を弱め、準周期位置で光の位相進みを小さくすることで開発された準周期アンジュレータとは異なり、ピーク磁場を強め、光の位相進みを大きくすることで新しい準周期アンジュレータを物理設計し、既存の準周期アンジュレータと性能比較を行う。