WEP013  ハドロン加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
大アクセプタンスSpiral FFAG 加速器の磁石の設計手法に関する研究
Magnet Design for Large Acceptance Spiral FFAG Accelerator
 
○沖田 英史,池田 伸夫,有馬 秀彦,米村 祐次郎,本橋 直也,上田 光貴,黒岩 健宏(九州大学),森 義治(京都大学原子炉実験所)
○Hidefumi Okita, Nobuo Ikeda, Hidehiko Arima, Yujiro Yonemura, Naoya Motohashi, Mitsutaka Ueda, Takahiro Kuroiwa (Kyushu University), Yoshiharu Mori (Research Reactor Institute, Kyoto University)
 
固定磁場強集束 (FFAG) 加速器は大きな横方向のアクセプタンスを持ち、速い繰り返し運転が可能であるため、大強度陽子ビームの生成に適した特徴を有している。中でもSpiral FFAG 加速器は、加速器の小型化という観点から優れた特徴を有している。 Spiral FFAG加速器は垂直方向の集束作用をエッジフォーカスのみで得ている。そのため、大きなアクセプタンスを確保するために磁極間隙を広くした場合、FFAG 加速器に必要な光学条件であるゼロ色収差を満たさなくなるという課題があった。従来の設計手法では、複数の設計パラメータを変化させて3次元磁場計算を繰り返し、ゼロ色収差を満たすように磁極形状を決定していた。本研究では、端部磁場とフィールドクランプの形状を設計パラメータとした新しい設計手法を提案し、その有用性について検証することを目的とした。 本発表では、Spiral FFAG 加速器の磁石の新しい設計手法について報告すると共に、その設計手法を用いて設計した500 MeV Spiral FFAG 加速器の加速中のビーム運動の安定性評価について報告する。