THP121  加速器応用、産業利用  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
10 fs電子パルスを用いたフェムト秒パルスラジオリシスの開発
Development of the femtosecond pulse radiolysis using 10 fs electron bunches
 
○近藤 孝文,神戸 正雄,菅 晃一,西井 聡志,野澤 一太,楊 金峰,吉田 陽一(阪大産研)
○Takafumi Kondoh, Masao Gohdo, Koichi Kan, Satoshi Nishii, Itta Nozawa, Jinfeng Yang, Yoichi Yoshida (ISIR, Osaka University)
 
ビームが物質中に誘起する化学反応を解明するために、パルスラジオリシスと呼ばれる手法を開発・発展している。近年、フォトカソード電子銃加速器とパルス圧縮器により、10フェムト秒のパルス幅を有する電子線パルスの発生が報告されており、パルスラジオリシスに応用することによりビームと物質科学の新たな知見が得られると期待されている。しかしながら、10 フェムト秒の電子ビームは、空間電荷効果によるパルス幅増大を避けるために、極めて低い電荷量しか持ち得ない。こういった極めて低い電荷量の電子パルスを応用したパルスラジオリシスの開発と発展の状況を報告する。