THP119  加速器技術/真空  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
DLCコーティングに対するビームの影響について
About influence of a beam to a DLC coating
 
○岡田 雅之,外山 毅(高エネ機構 J-PARC)
○Masashi Okada, Takeshi Toyama (KEK J-PARC)
 
J-PARC MRでは、昨年ビーム制御の為のストリップライン型キッカーを増設した。その際、マルチパクタリングを防止する目的でチェンバー内面と電極にDLCコーティングを施した。製作時の測定では若干マルチパクタリングする領域が残っているものの十分に実用的な範囲であると判断してビームラインに設置、運転で使用した。 ビーム運転中、DLCコーティングは高エネルギー粒子に晒されたりハイパワーのRFが印加されたりする事からエージング効果で表面状態の改善されたり熱による劣化があるのでは等と懸念されたりしたが、導入後約2か月の運転の後の測定では特に変化が見られなかった。今回、さらに約8か月の運転を行ったので、再度測定を行い以前の結果と比較を行いその結果を発表する予定である。