THP105  加速器技術/加速器制御  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
FMCを用いた汎用VMEモジュールの開発と応用(1) - 設計概念とモジュール開発、SPring-8での応用-
Development and application of VME module with FMC interface(1) - Design of the VME module and application to Spring-8 -
 
○阿部 利徳(JASRI),岩崎 昌子,佐々木 信哉,秋山 篤美(KEK 加速器),池野 正弘,庄子 正剛(KEK Open-It)
○Toshinori Abe (JASRI), Masako Iwasaki, Shinya Sasaki, Atsuyoshi Akiyama (KEK 加速器), Masahiro Ikeno, Masayoshi Shoji (KEK Open-It)
 
FMCを用いた汎用VMEモジュールの開発とそのモジュールを用いたシステム構築の応用例について発表を行う。 私達は加速器制御・実験用DAQで使用するためのFPGA Mezzanine Card(FMC)を用いた汎用VMEモジュールを開発している。大規模な加速器・実験装置では多数の検出器・システム間の信号通信が必要とされ、また、それぞれに専用の組み込みモジュールが必要な場合が多い。1つの組み込みモジュールの開発には、時間もコストも掛かり、限られた予算・期日・人的資源の中で要求される組み込みモジュールを作成することはとても困難になってきている。今回、メザニンカードを取り替えることにより様々な用途に使用できる汎用モジュールを開発し、低予算で短期にモジュール開発を行うことを目指した。 汎用VMEモジュールは、機能を加速器制御・実験用DAQに特化することにより、市販のベースボードよりも、我々の制御・実験用途に最適化した。汎用VMEモジュールは、SFP+、1Gbpsのイーサーネット、LEMOコネクタによるLVTTL信号の入出力、メザニンカードのインターフェースとしてFMC規格のHPCをサポートするように設計を行っている。ベースボードは、KEK OpenItの協力のもとに開発が進められている。 汎用VMEモジュールを用いた、SPring-8でのシステム案についても発表を行う予定である。