THP097  加速器技術/加速器制御  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
FMCを用いた汎用VMEモジュールの開発と応用(3)- SupeKEKBでの応用:モジュールの性能試験 -
Development and application of VME module with FMC interface(3) - Evaluation tests for SuperKEKB -
 
○佐々木 信哉,秋山 篤美,岩崎 昌子(KEK/Open-It),阿部 利徳(JASRI/Open-It),池野 正弘,庄子 正剛(KEK/Open-It)
○Shinya Sasaki, Atsuyoshi Akiyama, Masako Iwasaki (KEK/Open-It), Toshinori Abe (JASRI/Open-It), Masahiro Ikeno, Masayoshi Shoji (KEK/Open-It)
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、KEKB電子・陽電子衝突型加速器の高輝度化を目的として、SuperKEKB加速器の建設を進めている。SuperKEKBでは、KEKBより高度な制御が必要であり、我々は、新規に開発されたFMCを用いた汎用VMEモジュールを用いて、1)SuperKEKB加速器・Belle2測定器間injection control信号送受信システム、2)SuperKEKB加速器用ビームゲートトリガーシステム、3)ダンピングリング用injection control信号送受信システム、および、4)ソフトウェア経由でアボートトリガーシステムへ、トリガー信号を生成・送信するためのシステムを構築する。これらのシステムは全て、FMCを用いた汎用VMEモジュールに、信号入出力を取り扱うためのメザニンカードを装着し、使用用途に応じてFPGAプログラムを開発することにより、構築する。我々は、これらのシステムのFPGAの回路開発及びその性能試験をFPGA評価ボードを用いて行っている。評価ボードのSFPを用いたAuroraプロトコルによる通信試験、FMC-HPC コネクタに装着して行ったメザニンカードの動作試験では良好な動作が確認できた。本件では、現在の開発状況・試験状況について報告する。