THP062  加速器技術/高周波源  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
X-band 6MW パルスクライストロンの開発
Development of the X-band 6 MW pulsed klystron
 
○阿武 俊郎,大久保 良久,田中 敏文(東芝電子管デバイス株式会社)
○Toshiro Anno, Yoshihisa Okubo, Toshifumi Tanaka (Toshiba Electron Tubes & Devices Co., Ltd.)
 
東芝電子管デバイス(株)では、CERNが次期大型加速器計画として検討を進めているコンパクトリニアコライダー(CLIC)計画向でのコンポーネント開発用高周波源として、周波数12GHz、パルス幅5μsでパルス出力6MWのパルスクライストロンを開発している。CERNで建設中のテストスタンドXbox-3において、このクライストロンを4式稼働させ、各々のRF出力を合成し80MW-300nsのRFを発生させる計画である。昨年度の本学会において設計について報告したが、この設計による初号管の評価試験を2014年8月に実施し、RFパルス幅5μsの動作でRF出力6MWの目標性能を確認した。動作電圧は152kVであり、効率は41%であった。現在は初号管と同設計にて2号管以降を製造している。本報告では初号管の動作試験結果の詳細と、2号管以降の状況について述べる。