FSP025  施設現状報告ポスター  "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00
原子力機構-東海タンデム加速器の現状
Status of JAEA-Tokai Tandem Accelerator
 
○松田 誠,長 明彦,阿部 信市,石崎 暢洋,田山 豪一,仲野谷 孝充,株本 浩史,中村 暢彦,沓掛 健一,乙川 義憲,遊津 拓洋,花島 進(原子力機構)
○Makoto Matsuda, Akihiko Osa, Shin-ichi Abe, Nobuhiro Ishizaki, Hidekazu Tayama, Takamitsu Nakanoya, Hiroshi Kabumoto, Masahiko Nakamura, Ken-ichi Kutsukake, Yoshinori Otokawa, Takuhiro Asozu, Susumu Hanashima (JAEA)
 
原子力機構-東海タンデム加速器施設における2014年度の加速器の運転・開発状況およびビーム利用開発について報告する。2014年度の加速器の運転日数は156日であり、震災以降ほぼこの日数で推移している。最高運転電圧は18MVで8日間の利用があった。 利用されたイオン種は15元素(19核種)である。高電圧端子内イオン源からのビーム利用は30%であった。分子イオン加速においては原子あたり3.5MeVのエネルギーでC3分子の利用があった。  近年、需要の多くなった非密封RIや核燃料を標的とした実験に対応するため、これらの標的を扱える照射室(第2照射室)を新たに整備した。昨年11月にビーム試験を実施し、今年2月より実験利用が開始された。現在RI標的の利用が可能であり、今後、核燃料標的に拡大する予定である。  東海タンデム加速器では高電圧端子内機器への電力供給のために地上電位にある40HPおよび30HPのモーター出力を動力伝達用アクリルシャフトを介して端子内の10kVAおよび15kVAの発電機を駆動している。このシャフトの軸受マウント部を改良しベアリング寿命を大幅に伸ばすことに成功した。  大型静電加速器としての特徴を活かすべくビーム開発を実施しているところである。