FSP008  施設現状報告ポスター  "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00
東京理科大学・赤外自由電子レーザー研究センターの現状
Present Status of FEL-TUS(IR-FEL research center of Tokyo University of Science)
 
○今井 貴之(東京理科大学 赤外自由電子レーザー研究センター)
○Takayuki Imai (IR-FEL research center of Tokyo University of Science)
 
東京理科大学・赤外自由電子レーザー研究センター(FEL-TUS; Free Electron Laser at Tokyo University of Science)は、赤外波長領域で発振する自由電子レーザー(FEL)の開発とユーザー利用研究を推進している。基幹となるのは、中赤外領域 5-14 umに発振波長を持つ、S-band線形加速器を用いたMIR(mid-infrared)-FELである。MIR-FELの持つ様々な特長(波長選択性、高出力・高輝度、パルス性、直線偏光性等)により、多岐にわたる光利用のポテンシャルがあるが、FEL-TUSでは現在、分子科学、生命科学等を中心に光実験が行われている。また、文部科学省・先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業に採択され、ユーザーは本学のみならず外部機関の実験グループにも利用されている。さらに並行して、テラヘルツ領域での発振を目指したFIR(far-infrared)-FELの装置開発にも取り組んでいる。本発表では、装置の運転、開発状況を中心に光利用研究成果も含めたFEL-TUS全体の現状報告を行う予定である。