FROM02  光源加速器1  8月7日 あいあいホール 10:30 - 10:50
高周波電子銃中LaB6陰極からのマルチバンチ光電子ビーム発生とそれを用いた中赤外自由電子レーザ発振
Multi-bunch photoelectron beam generation from LaB6 cathode in an RF gun and its utilization to MIR-FEL oscillation
 
○全 炳俊(京大エネ研),黒田 隆之助,平 義隆(産総研),Sikharin Suphakul,紀井 俊輝,増田 開,大垣 英明(京大エネ研)
○Heishun Zen (IAE, Kyoto Univ.), Ryunosuke Kuroda, Yoshitaka Taira (AIST), Suphakul Sikharin, Toshiteru Kii, Kai Masuda, Hideaki Ohgaki (IAE, Kyoto Univ.)
 
京都大学エネルギー理工学研究所では、エネルギー関連研究への応用利用をターゲットとして、中赤外自由電子レーザ(KU-FEL)を開発している。これまでは六硼化ランタン(LaB6)を熱陰極として高周波電子銃に熱電子を供給し、中赤外自由電子レーザの発生に用いてきており、波長5-20μmでの発振に成功している。今回、KU-FELの更なる高性能化を目指して、波長266 nmのマルチバンチ紫外レーザを用いてLaB6を光陰極として使用する事で、熱陰極として使用した場合よりも高輝度なマルチバンチ光電子ビームの発生に成功した。そして、発生させたマルチバンチ光電子ビームを用いてKU-FELを駆動する事で、中赤外自由電子レーザの1ミクロパルス当たりの光エネルギーを約6倍程度増大させる事に成功した。