FROM01  光源加速器1  8月7日 あいあいホール 10:10 - 10:30
電気光学サンプリングによるTHz-FELのミクロパルス時間構造測定
Time structure measurement for the THz-FEL by using an electro-optic sampling technique
 
○川瀬 啓悟,加藤 龍好,入澤 明典,藤本 將輝,古川 和弥,久保 久美子,磯山 悟朗(阪大産研)
○Keigo Kawase, Ryukou Kato, Akinori Irizawa, Masaki Fujimoto, Kazuya Furukawa, Kumiko Kubo, Goro Isoyama (ISIR, Osaka Univ. )
 
大阪大学産業科学研究所では附属の量子ビーム科学研究施設に設置されているLバンド電子ライナックを用いて、テラヘルツ領域の発振型自由電子レーザー(THz-FEL)の発生の基礎研究とそれを用いた応用研究を実施している。FELに限らず従来のパルスレーザーを評価・利用する上で最も重要な基本的パラメータのひとつは、レーザーパルスの時間幅である。従って本研究では、27 MHzあるいは108 MHzの間隔で連なるFELミクロパルスの時間構造を評価するために、電気光学(EO)サンプリングを用いたクロスコリレーション測定を実施した。本測定では81 MHzのモード同期チタンサファイアレーザー発振器を利用し、EO結晶としてはZnTeとGaPを用いた。本発表では、本測定で得られたTHz-FELのミクロパルス時間構造の測定結果を示し、FELの詳細な時間特性と各EO結晶の応答特性を議論する。