FROL04  電子加速器  8月7日 大ホール 11:10 - 11:30
KEKにおけるILC用超伝導加速空洞の量産化に向けた研究開発
R&D toward the mass-production of ILC SRF cavity at KEK
 
○佐伯 学行,早野 仁司(高エネルギー加速器研究機構)
○Takayuki Saeki, Hitoshi Hayano (KEK)
 
KEKでは、国際リニアコライダー(ILC)計画の実現を見据えた超伝導空洞の製造量産化の研究を推進している 。2012年に既に研究を開始したILC用9セル超伝導空洞の量産化製造研究では、電子ビーム溶接のバッチ処理化 をすると同時に、複雑な部品をプレス加工する研究を行っている。空洞内面処理においては、高電界が得られ る最良の方法とされる電解研磨処理法に関して、よりコストダウンを可能とする量産化に向けた研究が活発に 行われている。さらに、国際協力で建設することを仮定して、EURO-XFELで約800台の生産がほぼ完了している TESLA型空洞の高圧ガス法に準拠した製造の研究も進めている。この発表では、 ILC実現を見据えてKEKにおい て推進されている超伝導空洞の量産化に関するこれらの研究開発の現状を報告する。