SUP110  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
フォトカソードRF電子銃加速器を用いた紫外フェムト秒パルスラジオリシスシステムの開発
Development of Ultra-Violet femtosecond pulse radiolysis system based on a photocathode RF electron-gun LINAC
 
○近藤 孝文,井河原 大樹,樋川 智洋,法澤 公寛,神戸 正雄,菅 晃一,楊 金峰,柴田 裕実,小林 仁,小方 厚,田川 精一,吉田 陽一(阪大産研)
○Takafumi Kondoh, Taiki Igahara, Tomohiro Toigawa, Kimihiro Norizawa, Masao Gohdo, Koichi Kan, Jinfeng Yang, Hiromi Shibata, Hitoshi Kobayashi, Atsushi Ogata, Seiichi Tagawa, Yoichi Yoshida (ISIR, Osaka University)
 
核燃料再処理における抽出剤溶媒であるドデカンの放射線分解に重要なアルキルラジカルや放射線がん治療で重要なOHラジカルは、紫外250 nm 付近に吸収帯を持つことが知られている。アルキルラジカルやOHラジカルは、放射線化学反応において重要な活性種にも関わらず、吸収係数が小さいこと、パルスラジオリシス時間分解能の問題から、これまで反応ダイナミクスの直接的な研究は困難であった。これらの活性種の生成挙動及び種々の溶質との反応性を解明するために、フォトカソードRF電子銃加速器を用いたフェムト秒パルスラジオリシスシステムの観測波長を紫外領域に拡張した。発表では紫外フェムト秒パルスラジオリシス測定の問題点、アルキルラジカルの時間挙動からドデカンの放射線分解機構や、OHラジカルの反応性などを議論する。