SUP103  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SuperKEKB陽電子リング用コリメータの設計
Design of collimator for SuperKEKB positron ring
 
○石橋 拓弥,末次 祐介,照井 真司(高エネ研・加速器)
○Takuya Ishibashi, Yusuke Suetsugu, Shinji Terui (KEK Accelerator Laboratory)
 
SuperKEKBにおける各種機器の防護およびBelle II検出器のバックグラウンド低減のため、陽電子・電子リングには可動型のコリメータが使用される。陽電子リングではアンテチェンバー付きのビームパイプが使用され、これに適応したコリメータを開発している。またビーム中心軸とコリメータヘッド先端との最小距離は水平方向9 mm、垂直方向2 mmと非常に近く、ロス・キックファクターがKEKBと比べて大きく増加する。これを低減するために陽電子リングのコリメータではヘッドの一部をアンテチェンバー内部に隠す構造を採用している。水平コリメータの設計は完了しており、現在これのプロトタイプ1号機を製作している。本年会では陽電子リング用コリメータの構造及びウェイクフィールドのシミュレーション結果について報告する。なお、SuperKEKBのコミッショニング開始時、陽電子リングには水平方向コリメータ2台を据え付ける予定である。また電子リングにおいてはKEKBで使用していたコリメータを同じロケーションで再利用する予定である。