SUP091  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SuperKEKBの電磁石制御システムのデータ管理
Data Management for the SuperKEKB Magnet Control System
 
○中村 達郎(高エネ研),中村 卓也,吉井 兼治(三菱電機システムサービス株式会社)
○Tatsuro Nakamura (KEK), Takuya Nakamura, Kenzi Yoshii (Mitsubishi Electric System & Service CO., LTD.)
 
SuperKEKB加速器の電磁石電源制御システムでは、制御に必要な各種パラメータなどのデータを管理する必要がある。例えば、インターフェースアドレス、電源の特性定数、電磁石の励磁曲線関数、運転上の制限値、較正定数などである。これらのデータは主にEPICSの実行時データベースを生成する際に必要になると共に、SADScriptやPythonといったスクリプト言語で書かれたアプリケーションプログラムからも参照されて利用される。KEKB加速器ではこれらのデータをリレーショナルデータベースで管理していたが、SuperKEKB加速器ではTXDBと呼ぶ簡素な記法のテキストファイルで管理するよう変更し、データ管理作業の簡素化を図ることにした。KEKBの電磁石や電源の多くはSuperKEKBでも使われるため、それらのデータをリレーショナルデータベースからTXDBへ移行することが必要となる。また、EPICSの実行時データベースの生成には、リレーショナルデータベース内のストアドプロシージャを使っていたため、これらのプログラムはPythonで書き直すことにした。ここではこれら移行作業について述べると共に、移行の際の互換性について議論する。