SUP079  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SPring-8分割型アンジュレータ・ビームラインの光位置モニタの校正
Calibration of X-ray Beam Position Monitor for a Segmented Undulator Beamline at SPring-8
 
○青柳 秀樹(高輝度光科学研究センター),バロン アルフレッド(理研 SPring-8センター),早乙女 光一,高雄 勝,下崎 義人(高輝度光科学研究センター),長谷川 誠(スプリングエイトサービス),高橋 直(高輝度光科学研究センター)
○Hideki Aoyagi (JASRI/SPring-8), Alfred Baron (RIKEN SPring-8 Center), Kouichi Soutome, Masaru Takao, Yoshito Shimosaki (JASRI/SPring-8), Makoto Hasegawa (SPring-8 Service ), Sunao Takahashi (JASRI/SPring-8)
 
SPring-8では、30本余りのアンジュレータ・ビームラインが稼働しており、そのすべてのビームラインにおいて光位置モニタが利用されている。この光位置モニタは、光電子放出型を検出原理とするもので、4枚のブレード型検出素子をビーム・プロファイルの裾に配置させ、信号の配分比に補正係数を乗じることによってビーム位置の情報を得ている。これまでのアンジュレータは、1本のビームライン当たり1台、若しくは、近接する2台で構成されていた。この場合には、上記補正係数の校正は、ビームを実際に変位させるのでなく、模擬的に光位置モニタの検出部を上下・左右に移動させることで代替することが出来た。しかしながら、理研 量子ダイナミクス・ビームラインBL43LXUでは、今年度より高度化され、SPring-8蓄積リング長直線部に全長5メートルで独立にGap操作ができるアンジュレータが約10メートル間隔で3台設置されることとなった。その結果、光源中心より35m下流の光位置モニタが、同時に3台のアンジュレータからの放射光の影響を受け、これまで通りの補正係数校正の方式が使えなくなった。そこで、BL43LXUでは、電子ビーム軌道を各アンジュレータの位置で独立に変位させることにより、補正係数を校正した。本発表では、校正の手順、校正結果、及び、これまでの校正方法が適用出来なかった原因について報告する。