SUP076  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SPring-8ブースターリング及びビームトランスポートラインにおけるカメラリンクを用いたビームプロファイルモニターシステムの構築
Construction of the beam profile monitor system with CameraLink in the SPring-8 booster ring and beam transport line
 
○本井傳 晃央(スプリングエイトサービス(株)),満田 史織,青木 毅,植田 倉六((公財)高輝度光化学研究センター),鍛治本 和幸(スプリングエイトサービス(株)),佐々木 茂樹,深見 健司,松本 崇博((公財)高輝度光化学研究センター)
○Teruo Honiden (SPring-8 Service Co., Ltd.), Chikaori Mitsuda, Tsuyoshi Aoki, Souroku Ueda (JASRI), Kazuyuki Kajimoto (SPring-8 Service Co., Ltd.), Shigeki Sasaki, Kenji Fukami, Takahiro Matsumoto (JASRI)
 
SPring-8入射系ブースターリング及び蓄積リングへのビームトランスポートラインのビーム軌道、ビーム形状のデータ取得には蛍光板にアナログビデオカメラを組み合わせたモニターシステムを使用してきた。そのため、蓄積リングへの入射効率を左右するビーム軌道とビームプロファイルの再現性のある調整の確保、変動の定量的な精査が困難であった。そこで、ビームプロファイルデータを定量化し精密測定を可能にする為、トリガー同期のデジタルCCDカメラを用いた画像取得システムの構築を行った。 エリア毎にカメラリンクシステムの中継局、セレクター、サーバーコンピュータ設置し、中央UNIXホストサーバーより全53台のOTR及び蛍光板ビームプロファイルモニター画像取得と、VME経由での蛍光板の駆動などを制御することを可能にしている。システムはエリア内にてカメラリンクケーブルまたは、光ファイバーケーブルで接続され、エリア毎のサーバーコンピュータにはエリア内で統一された遅延時間を持つガントリガーモジュールを擁しビームと同期した画像取得が出来る。 これらのシステムの構築とカメラ側の光学系の改修により、上位GUIシステムからアナログビデオカメラシステムと同等のリアルタイム性でビーム同期した画像取得が可能となった。 本件発表では、カメラリンク形式を用いたビームプロファイルモニターシステムの概要とシステムの運用詳細について報告を行う。