SUP075  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
J-PARC MR BPMの修理・改良
Repair and improvement of the J-PARC MR BPM
 
○外山 毅,岡田 雅之,手島 昌己,橋本 義徳(高エネ研),畠山 衆一郎(原研),花村 幸篤(三菱電機システム・サービス)
○Takeshi Toyama, Masashi Okada, Masaki Tejima, Yoshinori Hashimoto (KEK), Shuichiro Hatakeyama (JAEA), Kotoku Hanamura (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd)
 
2012年夏期シャットダウン中に処理回路の大幅変更を行った。 減衰器用のリレーのうち故障箇所の交換、 および、ビーム強度の増強に対応するために外付減衰器の取付である。 リレー故障は、震災後の長期停止時に接点不良を起こしたものと考えられる。 接点抵抗が異常に大きくなったボード(全体の約半数)を交換した。 外付減衰器については以下のような経緯である。 BPMシステム設計当初に、BPM検出器の外付コンデンサにより 出力信号が設計ビーム強度で約4Vとなるようにする予定だった。 しかし、初期ビームコミッションニングの百分の一強度のビームでは信号強度が不足するため、 急遽、外付コンデンサを無くした。 その後のビーム強度の増強により、信号強度が処理回路の上限に近づいたため、 外付減衰器を取り付けた。LPFを内蔵したことにより、信号波形が、 従来のビーム電流の微分波形から、ビーム電流に近い波形になり、 処理回路のダイナミックレンジにとっても有利になっている。 変更前後での動作状況、位置分解能についても報告する。