SUP071  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SPring-8ブースターリング及びビームトランスポートラインにおけるカメラリンクCCDカメラを用いたビームプロファイル画像解析
Beam profile analysis using the CCD camera with CameraLink in the SPring-8 booster ring and beam transport line
 
○鍛治本 和幸(スプリングエイトサービス(株)),満田 史織,青木 毅,植田 倉六,佐々木 茂樹,深見 健司((公財)高輝度光化学研究センター),本井傳 晃央(スプリングエイトサービス(株)),松本 崇博((公財)高輝度光化学研究センター),矢幡 洋(スプリングエイトサービス(株))
○Kazuyuki Kajimoto (SPring-8 Service Co., Ltd.), Chikaori Mitsuda, Tsuyoshi Aoki, Souroku Ueda, Shigeki Sasaki, Kenji Fukami (JASRI), Teruo Honiden (SPring-8 Service Co., Ltd.), Takahiro Matsumoto (JASRI), Hirosi Yahata (SPring-8 Service Co., Ltd.)
 
SPring-8入射系のブースターリング及び蓄積リングへのビームトランスポートラインでのビーム軌道、ビーム形状のデーター取得には蛍光版にアナログビデオカメラを組み合わせたモニターシステムを使用してきた。そのため、蓄積リングへの入射効率を左右するビーム軌道及びビームプロファイルの再現性のある調整を確保すること、変動を定量的に精査が困難であった。そこで、ビームプロファイルデーターを定量化し精密測定を可能にするため、トリガー同期のデジタルCCDカメラを用いた画像取得システムの構築を行った。 CCDカメラにより取得されたデジタル画像はサーバーコンピューターへ転送され保存される。加速器のビーム調整時には、取得された画像データーの目視によるビーム形状の判断と定量的なビーム位置の算出を同時にリアルタイムに行う必要がある。ビーム位置の算出には目視用照明の光が妨げとなる。個別のビーム画像に応じて照明の影響を分離して画像処理計算を行うシーケンスを確立し、加速器制御プログラムの中にビームプロファイル自動解析プログラムとして構築した。これにより軌道調整の再現性と調整精度が改善できた。 本件発表では、この画像取得から画像解析までの流れと、その詳細について報告する。 今後、蛍光版とカメラとの位置関係により発生する画像のゆがみを補正し測定精度の向上を図るとともにビームの回転状態を求めることを予定している。