SUP067  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
J-PARC 3-50 BTのビーム位置モニタ測定の測定精度の改善
Improvement of measurement accuracy of the beam position monitor at 3-50 BT J-PARC
 
○手島 昌己,外山 毅(高エネ機構),花村 幸篤(三菱電機システムサービス(株))
○Masaki Tejima, Takeshi Toyama (KEK/J-PARC), Kotoku Hanamura (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd)
 
J-PARC の3-50 beam transport line(3-50 BT)は 3GeV rapid cycle synchrotron から main ring (MR) へのビーム輸送路である。今後予定されている750kW 相当の大強度陽子ビーム利用に備えて、MRのビームロスを極力抑えるために、3-50 BTのオプティクスをビーム位置モニタ(BPM)などを使って、精密に診断するための測定が行われている。最近まで、そのビーム位置は、ビーム輸送路の位置モニタであるから、座標中心の測定精度を保証できれば十分であるという理由で、一次の係数で計算してきた。しかし、オプティクス診断では、座標中心から大きく離れたビーム位置の測定精度が重要であるので、3次の多項式によるビーム位置計算を行うように改善した。 また、ビーム位置モニタの測定精度は、4電極信号の信号伝送路の電気特性の変化によって、出力応答のゲイン・バランスの微妙な変動の影響を受ける。このゲインを校正するためにKEK-Bの経験でその有効性が証明された、Beam based gain calibration(BBGC)の手法を3-50BTのBPMにも適用した。 本稿では、3次の多項式で計算されたビーム位置の測定精度とBBGCの方法と結果について報告する。