SUP055  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
BNCTシステム用 大電力多段型サーキュレータの開発
Development of the high power Multi-stage type circulator for BNCT system
 
○相澤 修一,日下部 孝敏,奥山 恒幸,鶴岡 茂嗣,篠原 己拔(日本高周波株式会社),松本 浩,小林 仁,吉岡 正和(高エネルギー加速器研究機構)
○Shuichi Aizawa, Takatoshi Kusakabe, Tsuneyuki Okuyama, Shigetsugu Tsuruoka, Kibatsu Shinohara (NIHON KOSHUHA Co., Ltd.), Hiroshi Matsumoto, Hitoshi Kobayashi, Masakazu Yoshioka (KEK,HIGH ENERGY ACCELERATOR RESEARCH ORGANIZATION)
 
Boron Neutron Capture Therapy(BNCT)では治療効率を上げるためデューティー比の高いRFパルスが必要である。BNCTで使用する高周波電力は、周波数324MHzでピーク電力1.2MW、平均電力は240kWに達する。(J-PARC比で約2倍) この大電力で使用可能なコンパクトなY型サーキュレータの開発を行った。J-PARCで実績のある324MHz T型サーキュレータを基本としフェライトのキューリー温度を高いものに変更し、更にフェライトを薄くして耐平均電力を2倍に向上させた。低電力試験の結果VSWR1.2 挿入損失0.15dB Isolation20dB 帯域幅3MHzが得られた。本稿ではこのサーキュレータの設計・製作・低電力試験の結果について報告する。