SUP036  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
CバンドRF電子銃の開発
Development of a C-band RF gun
 
○平 義隆,黒田 隆之助,田中 真人,加藤 英俊,鈴木 良一,豊川 弘之(産総研)
○Yoshitaka Taira, Ryunosuke Kuroda, Masahito Tanaka, Hidetoshi Kato, Ryoichi Suzuki, Hiroyuki Toyokawa (AIST)
 
産総研では、テーブルトップサイズのX線、テラヘルツ光源のためのCバンドRF電子銃の開発を行っている。高周波源には周波数5.25〜5.4 GHz、ピーク出力600 kWのマグネトロンを採用した。マグネトロンから出力される高周波は、4ポートサーキュレータ、方向性結合器、加圧窓付き導波管を通してRF電子銃に投入される。マグネトロンからRF電子銃までの全長は、1.5 mである。マグネトロンは、電圧-30 kV、ピーク電流40 A、パルス幅2 usの高電圧パルスを印加することによって動作する。この高電圧パルスを発生するために、DC電源をスパークギャップスイッチとPulse Forming Network(PFN)を用いてパルス化している。-25 kVの高電圧パルスをマグネトロンに印加することで、ピーク出力50 kWの高周波が発生していることを確認した。 CバンドRF電子銃は0.5セルの高周波空洞であり、設計にはSUPERFISHとPARMELAを用いて行った。600 kWの高周波が投入されることでエネルギー0.9 MeVの電子ビームが発生する。カソード材料には、針葉樹型のカーボンナノ構造体を利用し、電界放出によって電子ビームを発生する。年会では、CバンドRF電子銃の製作とハイパワーテストの結果について発表する。