SUP023  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
PFリングにおける挿入光源更新計画
Update plan of the undulators at the PF ring
 
○阿達 正浩,土屋 公央,塩屋 達郎,本田 融,谷本 育律,浅岡 聖二,野上 隆史(高エネ研)
○Masahiro Adachi, Kimichika Tsuchiya, Tatsuro Shioya, Tohru Honda, Yasunori Tanimoto, Seiji Asaoka, Takashi Nogami (KEK)
 
2005年に直線部増強が完了した2.5GeV PFリングには、10台の挿入光源が稼働しユーザーに放射光を提供している。 現在、残された直線部への新規アンジュレータの設置や既設アンジュレータの性能向上を目的とした更新計画を進めている。これまでに、直線部の増強により作られた4カ所の1.4m短直線部の内3カ所には短周期アンジュレータ(SGU#01, #03, #17)が設置され、BL16長直線部には2台の可変偏光アンジュレータ(U#16-1, #16-2)と5台のパルス電磁石を設置し、2012年4月に高速偏光スイッチング運転を実現して以降現在も順調に運用している。 今後、最後に残された1.4m短直線部には、X線小角散乱およびXAFS測定用の短周期アンジュレータSGU#15(磁石周期長17.6mm)を設置する計画である。これまでに磁石列の調整および真空立ち上げが順調に進み、今夏リングに設置できる見通しである。また、電子物性ビームラインBL02、BL13、BL28用に左右円偏光および水平垂直直線偏光を供給可能な3台のEPU型アンジュレータ(U#02-2, #13, #28)を新たに製作している。2014年度春に既設のU#02に直列にU#02-2を設置し、2014年夏には既設の物に比べて短周期長化したU#13および長尺化したU#28へと入れ替える計画である。 本発表では更新計画の詳細と現状を報告する。