SUP022  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
トーラス結び目型小型蓄積リングを採用した超低エミッタンス光源
Ultra-Low emittance Light Source with a Torus-knot Accumulator Ring
 
○宮本 篤,佐々木 茂美(広大放射光センター)
○Atsushi Miyamoto, Shigemi Sasaki (HSRC)
 
我々は現在、広島大学放射光科学研究センターの将来計画HiSOR-IIの光源リングへ、先頃提案した非常に小型でありながら長い周長を持ち直線部を多く持つトーラス結び目型蓄積リングを適用した設計を進めている。このリングは、直径が15m程度でありながら、3.6mの長直線部を11本も有し、軌道長は約130mとこれまでの小型リングでは達成できない特徴を持っている。また偏向電磁石を機能複合型にしたラティスを採用することで、第3世代光源並みのエミッタンスを達成できることもわかった。 一方、近年ではmulti-bendラティスを採用することでより低エミッタンスを実現するラティスが見られるようになってきた。そこで、このトーラス結び目型蓄積リングにもmulti-bendラティスを採用することで、VUV領域における回折限界以下のエミッタンスを目指す光源設計をすることとした。 発表では、HiSOR-IIに向けたこのリングの具体的な光源の仕様と性能について発表する。