SUP019  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
サイラトロンCX2004Xの初期検査
Initial Test of Thyratron CX2004X
 
○菅沼 和明,富樫 智人,金正 倫計(原子力機構 J-PARC)
○Kazuaki Suganuma, Tomohito Togashi, Michikazu Kinsho (JAEA J-PARC)
 
3GeVシンクロトロンはJ-PARC施設を利用し研究を進めるユーザーに、安定に、より長い時間、陽子ビームを供給する責務がある。しかしながら3GeVシンクロトロンのキッカー電磁石電源において使用しているサイラトロンの寿命及び日々のメンテナンスによるビーム供給の休止が、J-PARC施設全体の連続運転の制限となりうる懸念がある。たとえば、現在3GeVシンクロトロンのキッカー電磁石電源で使用中のサイラトロンCX1193Cは、安定した動作を維持するために、また、長時間の使用を実現するため、およそ1000時間毎に、ユーザーへのビームの供給運転を休止し、サイラトロンの調整運転を行っている。我々は、サイラトロンの動作に起因せずに、連続したビーム運転を実現すため、新しいサイラトロンCX2004Xについて、その可能性を調べるための検査を開始したので報告する。