SUP017  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
J-PARC LINAC 3MeV ビームスクレーパーの開発
Development of a 3MeV beam scraper for the J-PARC Linac
 
○杉村 高志(高エネ),平野 耕一郎(日本原子力研究開発機構 ),南茂 今朝雄,栗原 俊一(高エネ)
○Takashi Sugimura (KEK), Koichiro Hirano (JAEA), Kesao Nanmo, Toshikaz Kurihara (KEK)
 
J-PARCでは供用運転のビーム強度の増強に取り組んでおり、LINACでは400 MeV、50 mAへのビーム増強の実施を計画している。 なかでも、電流の増強については、イオン源、RFQの換装の準備を進めており、まさにビームの最初の部分から増強することになる。 本報告のビームスクレーパーはRFQの下流に設置するもので、そこよりさらに下流にある DTL以降の加速器において加速すべきではないビームをストップさせるのに十分な性能を持たなくてはならない。 現状では炭素複合材を用いたスクレーパーが設置されており、ビーム供用運転のために稼働中であるが、 現在の20 mA程度のビーム電流ですら、すでに表面の損耗が観察されており、 50 mAのビーム電流での運転時に耐えられるスクレーパーの開発が必要である。 このため、スクレーパ材料に関し、材料の検討を行うと共に、シミュレーションコードAnsysを用いた伝熱シミュレーションを実施している。 今回は、ビームスクレーパーの熱伝導解析について報告する。