SUP006  ポスターセッション2  8月4日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
SuperKEKBリング建設の現状
Construction Status of the SuperKEKB Rings
 
赤井 和憲,○小磯 晴代(KEK)
Kazunori Akai, ○Haruyo Koiso (KEK)
 
2014年度内のビーム運転開始に向けて、SuperKEKBの建設が進んでいる。SuperKEKB では、KEKBの40倍のルミノシティを目指して、衝突点垂直ベータ関数を〜300 μm に絞り込むとともに、蓄積ビーム電流を約ニ倍に増強する。KEKBの〜1/20にあたる超低ベータ光学系を実現するため全面的に改造される衝突点領域は、新ビームラインが確定し、電磁石設置作業が進行中である。衝突点左側の超伝導電磁石・クライオスタットは既に製作を開始しており、右側についても、多極磁場補正コイルの配置を最適化し設計がほぼ確定した。総数約1200 本を処理するアンテチェンバー型真空チェンバーのベーキングおよび内面TiNコーティング作業、LER新偏向電磁石の設置、両リングウィグラー区間の電磁石およびチェンバーの設置、アーク部真空チェンバーの組み込み、ARES空洞再配置および地上部RFシステム増強、真空および電磁石用冷却水配管増強等の進捗状況を含め、主リングおよび陽電子ダンピング・リング建設の現状を報告する。