SUOS05  電子加速器2/光源加速器2  8月4日 シンポジオン会議室 11:30 - 11:50
自己相関法を用いたFELミクロパルスの計測
Measurement of the FEL micro pulse using autocorrelation method
 
○大角 寛樹,加藤 龍好,川瀬 啓悟,入澤 明典,藤本 將輝,矢口 雅貴,船越 壮亮,堤 亮太,磯山 悟朗(大阪大学産業科学研究所)
○Hiroki Ohsumi, Ryuko Kato, Keigo Kawase, Akinori Irizawa, Masaki Fujimoto, Masaki Yaguchi, Sousuke Funakoshi, Ryota Tsutsumi, Gorou Isoyama (Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University)
 
我々は遠赤外領域の自由電子レーザー(FEL)の開発とFEL物理の研究を行なっている。FELは、電子ビームの時間構造を反映して、電子バンチと同程度の時間幅(20〜30ps)を持つミクロパルスが9.2nsの時間間隔で数100個並んでマクロパルスを構成する。FELパルスの時間構造を測定するために通常、Ge:Ga検出器を用いるが、その時間分解能は10nsよりも遅いためFELミクロパルスを分解して測定することはできない。FELミクロパルスの時間構造は、回折格子分光器で測定する波長スペクトルに対して相補的な情報を得られるので興味ある研究対象である。数年前にマイケルソン干渉計を用いた自己相関法の試験実験を行い干渉パターンを計測して、光共振器長依存性を得た。本研究は、マイケルソン干渉計を用いた自己相関法によるFEL時間構造の実験を再開して、以前の実験の再現からFELの広い動作領域での測定に拡張する計画である。本報告では、実験の概要を紹介し、得られた実験結果とその解析結果を報告する。