SSFP20  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
若狭湾エネルギー研究センターシンクロトロンの現状
The Status of the Synchrotron of the Wakasa-wan Energy Research Center
 
○栗田 哲郎,羽鳥 聡,林 豊,長崎 真也,廣戸 慎,小田桐 哲也,島田 麻亜久,山田 裕章,山田 和彦,山口 文良,淀瀬 雅夫,清水 雅也(若エネ研)
○Tetsuro Kurita, Satoshi Hatori, Yutaka Hayashi, Shinya Nagasaki, Shin Hiroto, Tetsuya Odagiri, Mark Shimada, Hiroaki Yamada, Kazuhiko Yamada, Fumiyoshi Yamaguchi, Masao Yodose, Masaya Shimizu (WERC)
 
若狭湾エネルギー研究センター加速器施設(W-MAST)は、タンデム加速器および、それを入射器としたシンクロトロンによって、広範囲のエネルギーのイオンビーム(陽子 : 数MeV-200MeV; He, C : 数 MeV- 55MeV/u)を様々な実験に供給している。シンクロトロンからのビームは、材料/生物/細胞への照射実験に利用されている。 2011 年 1月からタンデム加速器の絶縁コラム交換作業より長期間の運転の中断が発生したが、2012 年 7月より運転が再開している。この間に、シンクロトロン入出射ラインのビームダクトのメタルシール化をおこない真空度の向上を行った。 また、加速高周波制御系を更新し、様々な機能を付加した物を開発している。もっとも大きな改良は、ビームフィードバック制御系である。これまで、フィードバック信号を VCO で周波数に変換してから、DDS の出力に足し合わせていたが、DAC で DSP に読み込み、DDS に直接反映させるデジタル処理により周波数の安定度向上を図る。 運転状況と合わせて、進行している機器の開発の状況を報告する。