SSFP17  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
KEK電子陽電子入射器の現状
Present Status of the KEK Electron/Positron Injector Linac
 
○宮原 房史(KEK)
○Fusashi Miyahara (KEK)
 
KEK電子陽電子入射器では8セクターのうち、下流側3セクターではDC電子銃からPF、PF-ARへのビーム入射を行い、2012年度は計5331時間の運転を行った。上流部では震災で損傷した架台の修復、強度増強を行い、SuperKEKBへのアップグレードのための電子銃やアライメントシステムの開発・試験を行ってきた。上流部ではこれまで使用してきた熱陰極DC電子銃をレーザーフォトカソードを用いたDisk and Washer型のRF電子銃と置き換え、2013年3月に震災後初めて最上流部から下流部まで0.1 nCのビーム輸送に成功した。また、レーザー安定化のための専用のハットを用意しYbファイバーレーザーシステムを開発し、導入した。バンチ電荷5 nC、20 mm mardの低エミッタンス電子ビームの輸送にはアライメントの許容誤差を考慮に入れてBPM分解能として10 μmが要求される事と、2バンチ(間隔96 ns)運転のBPM信号の読み出しが必要なため新しいシステムの開発を行っている。制御に関しては5つのリング(PF, PF-AR, DR, LER, HER)への同時入射のための開発・試験を行っている。陽電子生成部は標的、パルスソレノイド磁石(Flux Concentrator)の初期開発を終え、後続の大口径S-band加速管を含めた配置が決まり、夏から秋にかけて設置を予定している。