SSFP16  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
広島大学放射光科学研究センター施設報告
Status report of Hiroshima Synchrotron Radiation Center, Hiroshima University
 
○宮本 篤,後藤 公徳,佐々木 茂美,谷口 雅樹(広大放射光センター)
○Atsushi Miyamoto, Kiminori Goto, Shigemi Sasaki, Masaki Taniguchi (HSRC)
 
広島大学放射光科学研究センターは、1996年に物質科学研究を推進するために設立され、昨年には共同利用・共同研究拠点に認定された。放射光源リングHiSORは、レーストラック型の小型蓄積リングであり、常伝導で2.7 Tを発生する偏向電磁石を有し、Ee=700 MeVでありながらkeV領域の光が利用可能であることが特徴である。また2本の直線部には、それぞれ直線偏光アンジュレータおよび2011年に導入された準周期型APPLE-IIアンジュレータが設置されている。 毎年夏期には長期停止期間中に定期点検を実施しているが、運転再開後の10月にクライオパネル配管からリークする真空トラブルが発生し、加えてビームライン側のビームシャッターからのリークも発生し、その回復には12月末までを要しユーザー利用も中断することとなった。その後利用は再開されたが、ビーム寿命の短命化によって実験ホール内に発生する放射線量の増大を抑制するために、最大蓄積電流を350mAから約250mAに制限した運転を行っている。 発表では、過去の運転実績等もあわせて報告する。