SSFP13  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
筑波大学6 MVタンデム加速器システム導入計画の現状
Construction Status of the 6 MV Tandem Accelerator System at the University of Tsukuba
 
○笹 公和,石井 聡,大島 弘行,木村 博美,高橋 努,田島 義一,大和 良広,小松原 哲郎,関場 大一郎,喜多 英治(筑波大学 UTTAC)
○Kimikazu Sasa, Satoshi Ishii, Hiroyuki Oshima, Hiromi Kimura, Tsutomu Takahashi, Yoshikazu Tajima, Yoshihiro Yamato, Tetsuro Komatsubara, Daiichiro Sekiba, Eiji Kita (UTTAC, University of Tsukuba)
 
筑波大学UTTACでは、東日本大震災により損壊した12UDペレトロンタンデム加速器の更新装置として、6 MVタンデム加速器システムの導入準備を進めている。6 MVタンデム加速器システムの設計・開発と施設改修工事に約3年の期間を予定しており、加速器システムの完成は2014年9月を見込んでいる。現在、筑波大学UTTACでは、文部科学省「先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業」における「研究設備の刷新・高度化取組」に採択され、実験装置の刷新と高度化を推進している。6 MVタンデム加速器システムに装備される新たな実験装置群についても、その概要が確定した。6 MVタンデム加速器システムには、5台のイオン源が設置される。12UDペレトロンタンデム加速器に使用されていたラムシフト型偏極イオン源については、施設1階に新たに建設される実験棟に移設予定である。その他、炭素14年代測定用のCO2ガス導入型マルチカソードAMSイオン源などが導入される。ビームラインは既存の7本の他に、AMS測定システム、イオンビーム分析装置、汎用イオンビーム実験槽、マイクロビーム装置及び宇宙利用素子照射試験装置の5本のビームラインが新たに設置される。本報告では、6 MVタンデム加速器システム導入計画の現状と本加速器システムを用いた研究プロジェクトの概要について報告する。