SSFP08  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
HIMAC加速器の現状報告
Present status of HIMAC
 
○片桐 健,水島 康太,古川 卓司,佐藤 眞二,村松 正幸,鈴木 伸司,岩田 佳之,白井 敏之,高田 栄一,野田 耕司(放射線医学総合研究所),影山 雄生,川島 祐洋,小林 泉,佐野 悦信(加速器エンジニアリング(株))
○Ken Katagiri, Kota Mizushima, Takuji Furukawa, Shinji Sato, Masayuki Muramatsu, Shinji Suzuki, Yoshiyuki Iwata, Toshiyuki Shirai, Eiichi Takada, Koji Noda (NIRS), Yuhsei Kageyama, Masahiro Kawashima, Izumi Kobayashi, Yoshinobu Sano (AEC)
 
 放射線医学総合研究所でのHIMAC加速器による重粒子線がん治療は,1994年の開始から今年で19年目を迎え,8000人以上もの患者に治療が適用されてきた.これまでの拡大ビーム法による治療に加えて,複雑な腫瘍形状や治療期間中における腫瘍患部の形状/大きさの変化に柔軟な対応が可能となる,3次元スキャニング照射法による臨床治療が2011年5月に開始された.現在,この3次元スキャニング照射法のさらなる高精度化を目指して,呼吸同期システムの開発,超伝導回転ガントリーの設計開発が行われている.これらの新たな照射技術に対応するためのHIMAC加速器のR&Dとして,200段階にも及ぶ可変エネルギー運転/ビーム取り出し法の開発,取り出しビームスピルのリップル除去システムの開発等が行われている.本発表では,これらのHIMAC加速器に関連したR&Dを紹介すると共に,運用の現状を報告する.