SSFP01  施設現状報告ポスター常設展示  8月3日-4日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
UVSOR施設の現状
Status of UVSOR Facility
 
○加藤 政博,許斐 太郎,山崎 潤一郎,林 憲志(分子研UVSOR)
○Masahiro Katoh, Taro Konomi, Jun-ichiro Yamazaki, Kenji Hayashi (UVSOR)
 
分子科学研究所の小型放射光施設UVSORは1983年のファーストライトから、今年で30年目を迎える。2003年、2012年を中心に加速器の改造を実施し、これに合わせ加速器の呼称もUVSOR-II、UVSOR-IIIと改めた。UVSOR-IIIはビーム電流値300mAでトップアップ運転され、周長50mのリングに6台のアンジュレータが設置されている。電子ビームエミッタンスは約17nm-radで運転されており、電子エネルギー1GeV以下のリングでは世界最高水準の高輝度光源である。放射光ビームラインは15本が稼働しており、テラヘルツ波から軟X線までの比較的低エネルギー領域の放射光が分子科学、物質科学、材料科学をはじめとする幅広い分野で利用されている。共振器型自由電子レーザーや外部レーザーを利用したコヒーレント放射光発生、レーザーコンプトン散乱ガンマ線発生などの光源開発研究も活発に行われている。UVSOR施設の最新の状況について報告する。