SAP115  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
HIMACにおける可変エネルギー運転の高度化
Upgrade of multiple-energy synchrotron operation at HIMAC
 
○水島 康太,片桐 健,岩田 佳之,古川 卓司,佐藤 眞二,白井 敏之,野田 耕司(放射線医学総合研究所)
○Kota Mizushima, Ken Katagiri, Yoshiyuki Iwata, Takuji Furukawa, Shinji Sato, Toshiyuki Shirai, Koji Noda (National Institute of Radiological Sciences)
 
放射線医学総合研究所(放医研)では、重粒子線治療用加速器HIMACを用いて、1994年から8000件以上の炭素線がん治療を行ってきた。より高度な照射線量制御を目的として、2011年から臨床開始されたスキャニング照射では、水平・垂直走査用電磁石とレンジシフターと呼ばれる複数枚のPMMAプレートを組み合わせて治療を行っている。スキャニング照射においては、照射するビームスポットサイズは小さい方が正常組織の損傷を低減するために望ましいが、そのためには、レンジシフターを使用せずにビームエネルギー変更を加速器で直接行うことが求められる。放医研では、これまでに開発されたシンクロトロンの可変エネルギー運転を高度化し、200段階以上のビームエネルギーを高速に切替、供給可能とすることで、レンジシフターレスなスキャニング照射を目指す。本研究発表では、可変エネルギー運転の実用化に向けたビーム出射制御システムの改良と、高度化された可変エネルギー運転のコミッショニングについて報告する。