SAP101  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
SPring-8およびSACLAにおける遠隔制御システムWARCSのアップグレード
Upgrade of Wide Area Remote Control System (WARCS) at SPring-8 and SACLA
 
坂本 達亮,○杉本 崇(高輝度光科学研究センター)
Tatsuaki Sakamoto, ○Takashi Sugimoto (JASRI)
 
大型放射光施設「SPring-8」およびX線自由電子レーザー施設「SACLA」はSPring-8サイトに併設され、利用に供されている。年間運転時間はSPring-8で約5,000時間、SACLAで約7,000時間に達しており、施設の安定した運転は重要である。 各加速器制御システムは、誤操作や悪意の攻撃を防ぐため、外部からのアクセスを通常は許可していない。一方、休日・夜間や機器担当者出張中の障害発生時の迅速な問題解決のため、外部から制御系への一時的なアクセス手段が必要である。制御系への安全なアクセスを実現するため、SPring-8では遠隔制御システム(Wide Area Remote Control System: WARCS)を開発し、運用してきた。しかしながら近年、WARCSで利用している暗号通信が禁止され利用できない状況が発生している。また、WARCSの利用には専用のノートPCを持ち出す必要があり、即時対応できない場合があった。以上の理由から、近年のネットワーク環境への適合と、汎用PCをクライアントにできる、新WARCSの開発を行った。 新WARCSでは運用の継続性を担保するため、認証と暗号通信を分離実装した。認証システムとして、標準認証モデルに準拠する一時アカウント管理システムを構築した。暗号通信は、多くのネットワーク環境で使用可能なオンデマンドSSL-VPNを採用した。新WARCSは平成24年度にSPring-8、SACLAに導入した。本論文では新WARCSの設計概念と実装、および実際の利用状況について報告する。