SAP099  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
MADOCA互換 簡易データ収集システム MyCCの開発
DEVELOPMENT OF MYCC FOR A SIMPLE DATA ACQUISITION SYSTEM COMPATIBLE WITH MADOCA.
 
○丸山 俊之((株)日本技術センター),福井 達(放射光科学総合研究センター),広野 等子,山鹿 光裕(高輝度光科学研究センター)
○Toshiyuki Maruyama (Nippon Gijutsu Center Co.,Ltd.), Toru Fukui (RIKEN SPring-8 Center), Toko Hirono, Mitsuhiro Yamaga (JASRI)
 
MADOCAはデータ収集を機能の一部として持つ制御フレームワークであり、SACLA制御システムに採用されている。MADOCAのデータ収集では、CC(Collector Client)と呼ばれるプロセスによってデータがVMEなどの機器から集められデータベースに保存される。収集されたデータはWebによる閲覧や専用のAPIでの読み出しが可能である。MADOCAは安定性が高く高機能であるが、データ収集を始めるための手順が複雑なため、テストスタンドなど機器構成の変更が頻繁なシステムへの適用が難しい。そこで、MADOCAの互換インターフェースを持つMyCC(My Collector Client)を開発した。MyCCは簡易データ収集システムであるMyDAQ2の機能を拡張することによって開発された。MyCCはCC-MyDAQ2インターフェース変換プログラム、データ収集信号登録プログラム、データ読み出し用API、データ表示用Web-CGIで構成されている。MyCCはデータの収集、読み出しともにMADOCA互換であるため、機器制御プログラムはMADOCAのフレームワークを使って開発することができる。さらに、信号登録用ファイルに必要事項を記入してMyCCに登録するだけでデータ収集の開始が可能であり、データベースなどの専門知識を必要としない。MyCCはSACLAの高周波加速系テストスタンドに導入され、機器の構成が頻繁に変更される環境でも問題なく稼働している。