SAP095  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
J-PARC LINAC/RCSにおける波形データ同期システムの構築
Development of Data Synchronization System for the LINAC/RCS in J-PARC
 
○川瀬 雅人(三菱電機システムサービス株式会社),高橋 博樹,菊澤 信宏,大内 伸夫,加藤 裕子(日本原子力研究開発機構/J-PARCセンター)
○Masato Kawase (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd), Hiroki Takahashi, Nobuhiro Kikuzawa, Nobuo Ouchi, Yuko Kato (JAEA/J-PARC Center)
 
J-PARC LINAC/RCSでのデータ収集は、EPICS Channel Accessで得た時系列データの収集と、ビームに同期した波形データ収集の2種類ある。時系列データはIOCから得たデータ収集時刻をタイムスタンプとしてPostgreSQLによるデータベースに格納している。一方、ビームに同期した波形データは、日立造船製ウェーブエンドレスレコーダ(Wave Endless Recorder : WER)によって収集している。WERではタイミングシステムからの配信信号(25Hzやビーム同期信号)をトリガにして波形データをリングバッファ上に保存しておき、波形データの異常をイベントトリガとしてリングバッファ上に残されたデータを読み出せる機能がある。これらのデータは各WERに入力されるトリガをカウントし、そのカウント数がトリガ番号として割り振り管理されることになる。各所に設置された複数のWERのデータを使用して加速器の異常時の原因追求等を行うような場合、各々のWERが持つトリガ番号を同期することが必要になる。この為、上位層でトリガ番号を管理するトリガカウンタを開発し、LAN経由で複数台のWERのトリガ番号を同期することが可能となっている。現在、この波形データ同期システムを本格導入するために、テストベンチによる検証を進めている。 本発表では、波形データ同期システムの検証結果と将来の収集システムの構成などについて報告する。