SAP092  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
J-PARC MR制御での仮想マシンの応用
Virtual Machines in J-PARC MR Control
 
○上窪田 紀彦(高エネルギー加速器研究機構)
○Norihiko Kamikubota (J-PARC/KEK)
 
最近、Linux計算機環境での仮想化技術が著しく発展し、さまざまな制御分野で導入されるようになった。仮想化技術の採用は、多数の単機能な計算機のシステムから、少数の高機能サーバ(各サーバに複数・単機能の仮想マシン)に集約する構成に移行することを意味する。 J-PARC MRでは、2011年頃からvirtual ioc(仮想マシンで動作するEPICS IOCコントローラ)を導入し、現在では20台超が加速器運転に使用されている。この成功に引き続き、2012年には仮想化機能が強化されたScientific Linux 6を制御サーバ計算機の標準OSとして導入した。各種サーバ機能(ldap, dhcp, tftp, rdb, achiver, etc.)を少数の高機能サーバ上の仮想マシンで動作させる変更を進めた。これにより、全体の可用性や柔軟性が上がると考えている。 過去2年の運用経験について報告する。 [1] VIRTUAL IO CONTROLLERS AT J-PARC MR USING XEN, n.kamikubota et. al., ICALEPCS 2011