SAP074  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
J-PARCミュオンキッカーシステムの現状
Status of Muon Kicker System at J-PARC
 
○藤森 寛,入江 吉郎,ストラッサー パトリック(KEK ミュオン科学研究施設),坂田 茂雄,目黒 学(日本アドバンストテクノロジー),小嶋 健児,長友 傑,三宅 康博(KEK ミュオン科学研究施設)
○Hiroshi Fujimori, Yoshiro Irie, Patrick Strasser (MSL, KEK), Shigeo Sakata, Manabu Meguro (NAT), Kenji Kojima, Takashi Nagatomo, Yasuhiro Miyake (MSL, KEK)
 
J-PARC物質生命科学実験施設における崩壊ミュオンビームラインには、二重化パルスミュオンビーム(ダブルパルスミュオン)を二つのシングルパルスに分別し同時に二つの実験エリアに供給するため、2011年夏にミュオンキッカーシステムが導入され、当該システムを用いての運転が同年冬に開始された。運用当初は検出器に乗るキッカーノイズの影響が大きく、ほとんど実験にならない状況にあったが、キッカー本体側および検出器側、双方の遮蔽およびGND対策によって、一部の検出器において実験が可能になるまでノイズが低減した。現在、ノイズ遮蔽の強化を施し、ノイズレベルをさらに下げる対策を講じる一方、ビーム強度の増強に対応するためキッカー波形の立ち上がり時間の短縮改善を進めている。本学会においては上記ミュオンキッカーシステムの現状について報告する。