SAP066  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂2階ロビー 13:00 - 15:00
508.58MHz 300kWウォーターロードの開発
THE DEVELOPMENT OF 508.58MHZ-CW300KW WATER LOAD
 
○三浦 厚,金田 健一,篠原 己拔(日本高周波株式会社),恵郷 博文,大橋 裕二,渡部 貴宏,佐々木 茂樹(高輝度光科学研究センター)
○Atsushi Miura, Kenichi Kaneta, Kibatsu Shinohara (Nihon kosyuha co.ltd), Hiroyasu Ego, Yuji Ohashi, Takahiro Watanabe, Shigeki Sasaki (Japan Synchrotron Radiation Research Institute (JASRI/SPring-8))
 
SPring-8では約20年間使用した純水仕様508.58MHzウォーターロードの代替器として全長4.12m以下の大電力ダミーロードの導入を検討している。そこで最大入力電力300kW(CW)、ピーク3MWの大電力ウォーターロードの開発を行った。本器は同軸導波管変換器(WR-1500)と純水で満たされた円形導波管から構成される。全長を短く抑えるため、単位長さ当たりの伝送損失が多い円形導波管TM01モード(4.68dB/m)を採用した。同軸部TEMモードから円筒導波管TM01モードへの変換部で大気と水を仕切るためのアルミナセラミックス製同軸窓を設けた。この窓は真空ロー付で製作し、コンパクトで取り変え可能(デマウンタブル)な構造にした(特許出願中)。またピーク電力3MW入力時の最大電界強度が1MV/m以下となるようにドアノブ型の同軸導波管変換器とした。低電力試験の結果VSWRは中心周波数で1.05、帯域幅はVSWR1.1以下で8MHzであった(無調整)。SPring-8での大電力試験の結果、入力電力330kW(CW)で問題のないことを確認した。本稿ではこのダミーロードの設計、製造、大電力試験の結果を報告する。