SAP060  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
ERL Main Linac実機用チューナの低温特性試験
Performance Evaluation of KEK ERL Main Linac Tuner
 
○江並 和宏,古屋 貴章,阪井 寛志,佐藤 昌史,篠江 憲治,梅森 健成(高エネ研),沢村 勝(原研),Cenni Enrico(総研大)
○Kazuhiro Enami, Takaaki Furuya, Hiroshi Sakai, Masato Sato, Kenji Shinoe, Kensei Umemori (KEK), Masaru Sawamura (JAEA), Enrico Cenni (Soukendai)
 
現在,ERL(3GeVクラス)の要素技術・測定技術を獲得するため,compact ERL( 35~200MeV)の開発が進められている.その一環として,我々は1.3GHz超伝導空 洞からなるcompact ERL Main Linac のクライオモジュール製作に向けてR&Dを進めている.本報ではその構成部品の一つであるKEKスライドジャッキチューナの 低温特性試験をおこなった.本チューナはスライドジャッキによるメカニカルな 粗動とピエゾによる微動により周波数チューニングする機構を持つ.特性試験用 のモデルチューナを用いて,駆動に関して基本的な要求仕様を満たしている事と いくつかの改善点を確認した.これらの結果を元に,実機用チューナではcompact ERLでの使用に適応した装置改善をおこなった.実機用チューナの基本特 性試験及びモジュールに組み付けての低温実験をおこない,目標周波数1.3GHzに チューニング可能であることを確認した.