SAP050  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
IFMIF/EVEDA原型RFQ加速器のRFカプラー開発
Development of the RF input coupler for the IFMIF/EVEDA prototype RFQ linac
 
○前原 直,市川 雅浩,高橋 博樹,鈴木 寛光,杉本 昌義(原研 )
○Sunao Maebara, Masahiro Ichikawa, Hiroki Takahashi, Hiromitsu Suzuki, Masayoshi Sugimoto (JAEA)
 
国際核融合中性子照射施設(IFMIF)加速器系の工学設計工学実証活動((EVEDA)では、重陽子イオンビーム125mAを9MeVまで定常運転で加速するために、 Injector(100kV-140mA)、運転周波数175MHzを採用したRFQライナック(0.1-5.0MeV-130mA)と超伝導RFライナック(5.0MeV-9MeV-125mA)の開発を進めている。RFQライナックでは、8つのRFインプットカプラーを用いてトータル1.38MWの高周波電力入射が要求され、6 1/8インチ同軸導波管をベースにループアンテナを採用した定常化RFインプットカプラーの開発を行っている。ループアンテナの大きさは、実機モデルを模擬した長軸アルミRFQ(L=9.8m)を用いたカップリングファクターの測定により決定した。また定常化運転のためにループアンテナ内部に冷却チャンネルを設けて、ループアンテナの熱負荷300Wレベルに対して常水圧にて数kWレベルの熱除去を可能とした。さらにループアンテナ構造を持つRFインプットカプラーの高周波伝送試験のために、新たにカップリングキャビティを設計し、カップリングキャビティに2つのRFカプラーを接続してRF伝送試験を開始した。本講演では、IFMIF/EVEDA原型RFQ加速器のRFインプットカプラーとカップリングキャビティの工学設計について発表する。